精神疾患患者の看護について、正しい組合せを一つ選べ。
a うつ病の回復期は、自殺の可能性に注意する。
b 引きこもり状態の場合は、外部からの刺激を与えない。
c 不安状態の場合は、不安は誰にでもあると励まし説得する。
d 重度の躁状態の場合は、刺激の少ない環境を用意する。
正答2
解説
正解は2です。
うつ病・引きこもり・不安・躁状態にある患者への看護を問う問題です。
【記述別解説】
a:○ うつ病の回復期は、気分の落ち込みが残ったまま意欲や行動力が先に戻ってくるため、自殺を実行に移す危険が高まります。
回復期こそ言動の変化に注意し、自殺の可能性を見逃さないようにします。
b:× 引きこもり状態の患者に、外部からの刺激をまったく与えないのは適切ではありません。
刺激を断つと孤立が深まり、社会との関わりがさらに失われます。
正しくは、本人のペースを尊重しながら、そばにいる・短く声をかけるなどの適度な関わりを続けます。
c:× 不安状態の患者に「不安は誰にでもある」と励まし説得するのは適切ではありません。
不安を否定されたと感じ、さらに不安が強まることがあります。
正しくは、そばに寄り添って訴えを傾聴し、不安な気持ちを受け止めます。
d:○ 重度の躁状態では、周囲の刺激によって興奮や多弁、過活動がさらに強まります。
個室や静かな環境など刺激の少ない環境を用意し、休息がとれるようにします。
【選択肢別解説】
1:× aは正しいですが、bは誤りです。
2:○ 正しい記述であるaとdの組合せです。
3:× bとcはどちらも誤った記述です。
4:× dは正しいですが、cは誤りです。
【ポイント】
うつ病の患者には安易な励ましを避け、休養を保障し、自殺の危険を常に念頭に置いて観察します。
躁状態の患者には、刺激を減らし、議論や対立を避けて、一貫した態度で接します。