A さん(32 歳、初産婦)は、女児を正常分娩で出産した。
母子ともに経過は順調で、混合栄養である。
退院前日に大規模災害が発生した。
A さんの退院先は断水しているが、建物の崩壊はない。
A さんは退院を希望している。
退院時に説明する内容で適切なのはどれか。
正答2
解説
正解は2です。
混合栄養の褥婦が、大規模災害で断水している自宅へ退院する場面です。
衛生的な調乳や哺乳瓶の洗浄が難しい状況で、安全に授乳を続ける方法を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 災害時こそ母乳育児の継続が推奨されます。
母乳は清潔な水や器具がなくても与えられ、感染予防にも役立つため、中止する理由はありません。
2:○ 断水中は哺乳瓶の洗浄・消毒が十分にできません。
使い捨ての紙コップなら洗浄が不要で、コップ授乳として新生児にも衛生的にミルクを与えられます。
3:× 硬水はミネラルが多く、乳児の未熟な腎臓に負担をかけます。
調乳には軟水を使い、可能なら液体ミルクも活用します。
4:× 母子ともに経過は順調で、建物の被害もなく、本人も退院を希望しています。
児だけを病院で預かると母子分離となり、母乳育児や愛着形成を妨げます。
【ポイント】
災害時の乳児栄養は、母乳の継続支援、液体ミルクの活用、紙コップ授乳が基本です。
「ストレスで母乳が止まる」という誤解を解き、頻回授乳を続けるよう支えます。