A さん(40 歳、初産婦)は身長 158 cm、非妊時体重 53 kg。
自宅近くの B 診療所で妊婦健康診査を受けていたが、妊娠を機に仕事を辞め、妊娠 13 週のときに実家近くへ転居した。
妊娠 18 週 0 日、今後の妊娠・分娩管理を希望して C 病院を受診した。
A さんは「引っ越してバタバタしていましたが、今はゆっくり片付けをしています」と話した。
母子健康手帳の記載内容を以下に示す。
妊娠 28 週 0 日、A さんは 「引っ越し後の片付けをしたりしていて、胎動は気にしていなかった」 と話した。
超音波検査では胎動あり、推定胎児体重は 1,250 g であった。
妊娠 22 週 0 日から妊娠 28 週 0 日の母子健康手帳の記載内容を以下に示す。
妊娠 28 週 0 日までの A さんと胎児のアセスメントで正しいのはどれか。
正答1
解説
正解は1です。
母子健康手帳の表から、妊娠22週から28週までの経過を読み取ります。
血圧は110/70〜125/85mmHgで140/90mmHg未満、浮腫・尿蛋白・尿糖はいずれも陰性(−に丸)です。
26週の50gGCT(グルコースチャレンジテスト)は120mg/dL、28週の推定胎児体重は1,250g、BPDは70mm、子宮底長は26cmです。
【選択肢別解説】
1:○ 正常経過と判断できます。
血圧、尿所見、血糖のスクリーニング、胎児の発育の指標がいずれも基準の範囲内にあります。
2:× 妊娠糖尿病ではありません。
50gGCTは140mg/dL以上を陽性とすることが多く、120mg/dLは陰性です。
3:× 胎児発育不全ではありません。
妊娠28週で推定胎児体重1,250g、BPD 70mmは週数相当であり、子宮底長26cmも週数に見合っています。
4:× 妊娠高血圧腎症ではありません。
収縮期血圧140mmHg以上または拡張期血圧90mmHg以上の高血圧がなく、尿蛋白も陰性です。
【ポイント】
24週から26週にかけて体重が4kg増えており、急な体重増加は浮腫や妊娠高血圧症候群の前兆のこともあるため、今後も注意して観察します。
胎動を気にしていなかったという発言から、胎動の自己観察の大切さも伝えます。