日齢 27 の新生児。
1 か月児健康診査受診時、母親から児の右眼に眼脂がみられるという訴えがあった。
医師は先天性鼻涙管閉塞症と診断し、点眼薬を処方して 1 週後の再診を指示して健康診査は終了した。
帰り際、母親から健康診査に立ち会った助産師に児の予後に関する不安の訴えがあった。
母親への説明で適切なのはどれか。
正答2
解説
正解は2です。
先天性鼻涙管閉塞症は、鼻涙管の鼻側の出口が膜で閉じたまま生まれるために、流涙や眼脂が続く疾患です。
多くは自然に開通し予後は良好ですが、改善しない場合は眼科での処置が必要です。
【選択肢別解説】
1:× 治療をしなくても失明する危険はありません。
涙の通り道の閉塞であり、視機能に直接影響する疾患ではありません。
2:○ 症状が続く場合は眼科受診が必要になると説明するのが適切です。
多くは1歳ころまでに自然治癒しますが、改善しなければブジーによる開通処置を検討します。
3:× ほとんどの新生児に認められる症状ではありません。
頻度は新生児の数%〜十数%程度です。
4:× 点眼で症状が改善しても、閉塞が残っていれば再発することがあります。
点眼薬は感染による眼脂を抑えるもので、閉塞そのものを治すものではありません。
5:× 手術が必要になる可能性は高くありません。
大部分は自然に開通するため、まず経過観察と涙嚢部のマッサージなどで対応します。
【ポイント】
母親の不安には、自然治癒が多いという見通しと、受診が必要な目安をセットで伝えます。
眼脂に加えて涙嚢部の発赤や腫脹がある場合は、涙嚢炎を疑って早めに受診します。