分娩介助における臍帯の処置を図に示す。
順調な分娩経過で出生し、速やかに第一啼泣を開始した正期産児の臍帯の切断で適切なのはどれか。
ただし、切断箇所を点線で示す。
正答4
解説
正解は4です。
臍帯の切断では、児の臍輪から2〜3cm離れた位置に臍帯クリップをかけ、その胎盤側に鉗子をかけて、両者の間を切断します。
図では、臍帯クリップと鉗子の位置、点線で示された切断箇所を比べて判断します。
【選択肢別解説】
1:× 図1では、点線が臍帯クリップの位置そのものか、クリップより児側にかかっています。
ここで切ると臍帯クリップによる止血が保てず、児側の断端から出血するおそれがあります。
2:× 図2では、切断箇所の胎盤側にある鉗子が、クリップから遠く離れた位置にかかっています。
切断部と鉗子の間に長い臍帯が残り、切断時にその部分の血液が流れ出て術野を汚染します。
3:× 図3では、児の臍の近くに臍帯クリップがなく、母体側に近い位置で切断しようとしています。
児側に長い臍帯が残ったうえに止血処置もされておらず、適切ではありません。
4:○ 図4では、臍の近くに臍帯クリップがかけられ、そのすぐ胎盤側に鉗子があります。
クリップと鉗子の間を切断するため、児側も胎盤側も止血されたまま安全に切断できます。
【ポイント】
臍帯の切断は、クリップより児側を切らないこと、クリップと鉗子の間で切ることが原則です。
第一啼泣があり経過が順調な児では、急いで切断する必要はありません。