A さん(26 歳、 1 回経産婦)は、妊娠 38 週 5 日に陣痛発来で入院した。
身長 152 cm。
推定胎児体重は 3,550 g。
Leopold〈レオポルド〉触診法に続き、Seitz〈ザイツ〉法を用いて診察を行った。
児頭と恥骨が同じ高さに触れた。
このときの助産診断で適切なのはどれか。
正答3
解説
正解は3です。
Seitz法は、恥骨結合の上に手を置き、児頭の前面と恥骨結合の高さを比べて児頭骨盤不均衡(CPD)の可能性を評価する方法です。
児頭が恥骨結合より低ければ(−)、同じ高さなら(±)、高く突出していれば(+)と判定します。
【選択肢別解説】
1:× 児頭の最大通過面が骨盤入口部を超えているとは判断できません。
児頭が恥骨結合と同じ高さにあるのは、まだ十分に骨盤内へ進入していない状態です。
2:× この所見だけでCPDとは診断できません。
Seitz法(±)はCPDの疑いを示すにとどまり、診断にはX線骨盤計測などが必要です。
3:○ 児頭と恥骨結合が同じ高さに触れているので、Seitz法(±)と判定します。
身長152cmと低めで推定胎児体重3,550gと大きめのため、CPDを疑って経過を慎重にみる必要があります。
4:× 児頭の回旋は外診では評価できません。
回旋は内診で矢状縫合と泉門の位置を確認して判断します。
【ポイント】
Seitz法(+)ではCPDの可能性が高く、(±)は疑い、(−)は可能性が低いと判断します。
低身長の妊婦(150cm未満が目安)や巨大児が疑われるときはCPDに注意します。