正解を2つ選んでください。
正答2・4
解説
正解は2と4です。
硬膜外麻酔は、硬膜外腔に局所麻酔薬を注入して産痛を和らげる方法です。
分娩経過への影響と、麻酔に伴う合併症への対応を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 血圧が高い産婦は硬膜外麻酔の禁忌ではありません。
妊娠高血圧症候群では、むしろ産痛による血圧上昇を抑えるために用いられることがあり、血小板減少や凝固異常がある場合に禁忌となります。
2:○ 硬膜外麻酔では努責感が弱くなり、いきむ力も低下するため、分娩第2期の所要時間が延長します。
吸引分娩などの器械分娩が増えることも知られています。
3:× 硬膜外麻酔によって、出生児のApgar(アプガー)スコアが低くなることはありません。
麻酔薬の胎児への移行はわずかです。
4:○ 硬膜外麻酔では交感神経が遮断されて血管が拡張し、血圧が低下しやすくなります。
特に投与開始後30分間は低血圧が起こりやすいため、頻回に血圧を測定します。
5:× 下肢が動かない場合は、くも膜下腔への誤注入や麻酔薬の効きすぎが考えられます。
血管内への誤注入では、耳鳴り、口周囲のしびれ、金属のような味、けいれんなどの局所麻酔薬中毒の症状が現れます。
【ポイント】
硬膜外麻酔の主な合併症は「低血圧」「くも膜下腔への誤注入による高位・全脊髄くも膜下麻酔」「血管内誤注入による局所麻酔薬中毒」「発熱」です。
分娩第2期の延長に備え、いきみ方の指導も重要です。