A さん(35 歳、経産婦、会社員)は 3,000 g の男児を正常分娩で出産した。
会社員の夫と B ちゃん( 2 歳 2 か月、長女)の 4 人暮らし。
助産師は保健センターから新生児訪問事業の委託を受けて、生後 21 日に訪問した。
新生児への授乳状況について助産師が確認すると、A さんは「この子は 1 回の授乳に 40 分から 1 時間かかっています。長女のときは母乳でしたが、今回は無理でしょうか」と話した。
現在まで人工乳の補足は行っていない。
児の体重増加は 30 g/日である。
A さんの母乳栄養の状況で優先して観察する項目はどれか。
正答1
解説
正解は1です。
生後21日の児の体重増加は30g/日で、母乳の量は足りていると考えられます。
一方で1回の授乳に40分から1時間かかっており、児が効率よく母乳を飲めていない可能性があります。
【選択肢別解説】
1:○ 授乳時間が長い原因として、抱き方や吸着(ラッチオン)が不適切で、効率よく飲めていないことが最も考えられます。
授乳時の姿勢と吸着を観察し、改善することで授乳時間の短縮と母親の負担の軽減につながります。
2:× 乳房のタイプは吸着のしやすさに関係しますが、長女のときは母乳で育てられています。
乳房の形そのものより、今回の授乳方法を観察することが優先されます。
3:× 水分摂取量は母乳分泌に影響しますが、体重増加が良好で分泌は十分と考えられます。
優先して観察する項目ではありません。
4:× 食事内容も母体の健康に重要ですが、母乳の分泌量は体重増加から十分と判断できます。
授乳時間の長さの原因として優先度は低いです。
【ポイント】
生後1か月ころの体重増加の目安は1日25〜30g程度です。
体重増加が良好でも授乳に時間がかかる場合は、抱き方と吸着の確認が最初の観察ポイントです。