A さん(25 歳、未婚)は初経が 11 歳で、半年前からの無月経を主訴に婦人科医院を受診した。
妊娠の可能性はない。
ホルモン検査は、プロゲスチン投与で消退出血なし、エストロゲンとプロゲスチンを投与した後に消退出血あり、卵胞刺激ホルモン〈FSH〉正常値、黄体化ホルモン〈LH〉低値、ゴナドトロピン放出ホルモン〈GnRH〉負荷試験に反応ありという結果であった。
A さんの無月経の原因で考えられるのはどれか。
処女膜閉鎖 子宮性無月経 下垂体性無月経 視床下部性無月経 早発卵巣機能不全 購入状況を確認しています… 正答 4
解説 正解は4です。
続発性無月経の原因部位を、ホルモン負荷試験の結果から順に絞り込む問題です。
【検査結果の読み取り】
プロゲスチン投与で消退出血がないのは、内因性のエストロゲンが不足していることを示し、第2度無月経と判断します。
エストロゲンとプロゲスチンの投与で消退出血があることから、子宮内膜は正常に反応します。
FSHは正常、LHは低値で、卵巣の機能不全による上昇はみられません。
GnRH負荷試験で反応があることから、下垂体はゴナドトロピンを分泌する能力を保っています。
【選択肢別解説】
1:× 処女膜閉鎖では経血が流出できず、初経がないように見える原発性無月経になります。
Aさんは11歳で初経があり、ホルモン投与で消退出血が確認されているため該当しません。
2:× 子宮性無月経では、エストロゲンとプロゲスチンを投与しても消退出血は起こりません。
Aさんは消退出血があるため、子宮は正常です。
3:× 下垂体性無月経では、GnRH負荷試験でゴナドトロピンの上昇がみられません。
Aさんは負荷試験に反応しているため、下垂体は正常です。
4:○ GnRH負荷試験で下垂体が反応することから、障害は下垂体より上位の視床下部にあると考えられます。
視床下部からのGnRH分泌が低下し、LHが低値になっている視床下部性無月経です。
5:× 早発卵巣機能不全では、卵巣からのエストロゲンが低下し、負のフィードバックが外れてFSHが著しく高値になります。
AさんのFSHは正常なので該当しません。
【ポイント】
無月経の部位診断は「ゲスターゲンテスト、エストロゲン・ゲスターゲンテスト、ゴナドトロピン値、GnRH負荷試験」の順で進めます。
ストレスや体重減少による視床下部性無月経が最も多いタイプです。