正答
解説
本問は採点除外(1〜4のうちどの2つの組合せも正解)です。
妊娠初期の経腟超音波検査で、いつ何が見えるかを問う問題です。
設問は「2つ選べ」ですが、1〜4はいずれも正しい記述と考えられ、誤りは5だけでした。
正しい記述が4つあって2つに絞れないため、厚生労働省は1〜4のうちどの2つを選んだ解答も正解として扱いました。
【選択肢別解説】
1:○ 経腟超音波で胎嚢が見え始めるのは妊娠4週後半から5週ころです。
妊娠3週は着床が始まったばかりの時期で、胎嚢はまだ観察できません。
2:○ 胎児心拍動は、早ければ妊娠5週後半ころから観察できることがあります。
妊娠6〜7週ころにはほとんどの例で確認できます。
3:○ 妊娠8〜9週は頭殿長(CRL)の個人差が小さい時期です。
最終月経から求めた週数と大きくずれる場合は、この時期の頭殿長をもとに予定日を修正するため、週数の確定に有用です。
4:○ 妊娠9週ころは、腸管が一時的に臍帯の中に出ている時期です。
これは生理的臍帯ヘルニアと呼ばれる正常な所見で、妊娠11〜12週ころまでに腹腔内へ戻ります。
5:× 妊娠10週の頭殿長は10 mmではなく、約30 mmです。
頭殿長が10 mm前後になるのは妊娠7週ころです。
【ポイント】
妊娠初期の目安は「胎嚢は4〜5週、心拍動は5〜6週、生理的臍帯ヘルニアは11〜12週ころまでに戻る」です。
妊娠12週を過ぎても臍帯内に腸管が出ている場合は、病的な臍帯ヘルニアを疑います。