正答2
解説
正解は2です。
乳汁分泌の調節には、ホルモンによる全身的な調節と、乳房ごとの局所的な調節があります。
産褥20日に片側だけ乳汁分泌が減った理由を考える問題です。
【選択肢別解説】
1:× エンドクリンコントロールは、プロラクチンなどのホルモンによる調節です。
ホルモンは血液を介して左右の乳房に同じように作用するため、片側だけの分泌低下は説明できません。
また、産後9日ころまでの調節が主にこの仕組みです。
2:○ オートクリンコントロールは、乳汁がどれだけ取り除かれたかによって乳房ごとに分泌量が決まる局所的な調節です。
吸われない乳房に乳汁がたまると、乳汁中の分泌抑制因子(FIL)が分泌を抑えます。
左側があまり吸われないため、左側だけ分泌が減ったと考えられます。
3:× 腺房細胞が乳汁を分泌する細胞へ分化するのは妊娠中(乳汁生成Ⅰ期)です。
産褥20日の片側の分泌低下とは関係しません。
4:× エストロゲンによる乳管系の増殖は妊娠中の乳房の変化です。
産褥期には関係しません。
【ポイント】
産後数日はホルモン主体(エンドクリン)、その後は「吸われた分だけつくられる」オートクリンが主体になります。
左右とも均等に授乳し、十分に乳汁を取り除くことが分泌維持のポイントです。