Aさん(34歳、初産婦)。
妊娠40週2日。
陣痛開始から3時間が経過し、入院した。
胎児推定体重は2,650g、入院時の内診所見は、子宮口4cm開大、展退度70%、Station-2、子宮頸管の硬度は軟であった。
入院から4時間後、羊水流出を認めた。
陣痛間欠4〜5分、陣痛発作40〜50秒、内診所見は子宮口5cm開大、展退度80%、Station-1、子宮頸管の硬度は軟である。
先進部は小泉門で11時方向に触れる。
入院から8時間後、陣痛間欠2〜3分、陣痛発作 50 秒、内診所見は子宮口 7 cm 開大、展退度 100 %、Station +3、矢状縫合は骨盤横径に一致し、大泉門が触れ小泉門と同じ高さだった。
A さんは呼吸が乱れ「痛くて我慢できない」と訴えた。
分娩進行の判断で正しいのはどれか。
正答2
解説
正解は2。
「子宮口7cm開大・展退度100%・Station +3、矢状縫合が骨盤横径に一致し大泉門と小泉門が同じ高さ」という所見は、児頭が下降しているのに内回旋が起きていないことを示す。
同時に陣痛発作50秒で進行が悪く、産婦の疼痛コントロールも難しい状況は第2回旋の異常と判断される(2が正答)。
1の過強陣痛は子宮口7〜8cmでは陣痛間欠1分以内または陣痛発作2分以上で、本例は該当しない。
3の子宮頸管熟化は展退度・開大度が進んでおり「熟化していない」とは言えない。
4の正常経過は第2回旋異常で否定される。
助産師は内診で矢状縫合の位置・小泉門の方向、児頭応形機能(モールディング)、Caput succedaneum、station変化を経時評価し、医師と回旋異常への対応(吸引・帝切)を検討する。