A さん(10 歳、男子、小学 4 年生)は九九を覚えることができず、時間や図形の学習が苦手である。
専門医を受診したところ、算数の学習障害と診断された。
他の科目の学習には著しい困難はなく、友人とのトラブルはない。
A さんに適した特別支援教育はどれか。
正答3
解説
正解は3です。
Aさんは算数の学習障害(限局性学習症)と診断されましたが、ほかの科目には大きな困難がなく、友人とのトラブルもありません。
通常の学級で学びながら、苦手な算数についてだけ特別な指導を受ける形が適しています。
【選択肢別解説】
1:× 訪問教育は、障害が重く通学が困難な子どもに、教員が家庭や病院を訪問して行う教育です。
Aさんは通学に支障がなく、訪問教育の対象ではありません。
2:× 保健室登校は、教室に入れない子どもが保健室で過ごす対応であり、特別支援教育の制度ではありません。
Aさんは学級での生活に問題がありません。
3:○ 通級による指導が適しています。
通級による指導は、通常の学級に在籍しながら、障害に応じた特別な指導を週に数時間、別の教室で受ける制度です。
学習障害は通級による指導の対象に含まれており、算数の困難に合わせた指導を受けられます。
4:× 特別支援学級への入級は適していません。
特別支援学級は、障害の程度が比較的重く通常の学級での学習が難しい子どもが在籍する学級です。
Aさんは困難が算数に限られており、学習障害は特別支援学級の対象となる障害種に含まれていません。
【ポイント】
学習障害や注意欠如・多動症(ADHD)は、通級による指導の対象です。
障害の程度に応じて、通常の学級、通級による指導、特別支援学級、特別支援学校と、学びの場が選ばれます。