A 市の糖尿病予防教室では、参加者が記録する食事記録表をもとに保健師が健康教育を実施していた。
今回、健康教育の内容を変更し、持続自己血糖測定器を貸し出して測定した血糖値をもとに健康教育を実施した。
持続自己血糖測定器の導入で健康教育の費用が 10 % 増加したが、HbA1c の値が改善した者の割合は増えた。
健康教育の評価を行うために、HbA1c の値が改善した人数を食事記録の実施群と持続自己血糖測定の実施群で比較する。
健康教育の評価で適切なのはどれか。
正答1
解説
正解は1です。
食事記録による健康教育と、持続自己血糖測定器を使う健康教育を比べ、費用と効果の両方から評価する場面です。
効果は「HbA1cが改善した人数」という、健康上の成果をそのままの単位で測っています。
【選択肢別解説】
1:○ 費用効果分析が適切です。
費用効果分析は、効果を「改善した人数」や「延びた生存年数」などの自然な単位で測り、効果1単位あたりにかかる費用を比較する方法です。
本問では費用が10%増えた一方で改善者が増えており、改善者1人あたりの費用を比べて評価できます。
2:× 費用効用分析は、効果を質調整生存年(QALY)などの効用の単位で測る方法です。
本問はHbA1cの改善人数で効果を測っており、効用の単位は用いていません。
3:× 費用便益分析は、効果を金額に換算して費用と比較する方法です。
本問では効果を金額に換算していません。
4:× 費用最小化分析は、効果が同じであるとみなせる場合に、費用だけを比べる方法です。
本問では改善した人の割合が異なり、効果が同じではありません。
【ポイント】
効果の測り方で区別します。
自然な単位なら費用効果分析、QALYなら費用効用分析、金額なら費用便益分析、効果が同じなら費用最小化分析です。