A さん(40 歳、女性、会社員)。
特定健康診査の結果は、身長 156 cm、体重 72 kg、BMI 29.6、腹囲 91 cm、血圧 140/90 mmHg、空腹時血糖 95 mg/dL、HDL コレステロール 38 mg/dL、中性脂肪 160 mg/dL、喫煙歴はない。
この結果から、特定保健指導の対象となり、保健師が初回面接をすることになった。
6 か月後の最終評価面接では、体重 66 kg、腹囲 85 cm であり、A さんは「何度もやめたくなったが、なんとか続けられた」と話した。
A さんは、翌年の特定健康診査を受診し、身長 156 cm、体重 67 kg、BMI 27.9、腹囲 86 cm、血圧 135/85 mmHg、空腹時血糖 90 mg/dL、HDL コレステロール 45 mg/dL、中性脂肪 142 mg/dL という結果であった。
このときの A さんに行う保健指導はどれか。
正答2
解説
正解は2です。
特定保健指導を終えた翌年の健診結果から、保健指導の区分を判定する問題です。
特定保健指導の対象者は、腹囲またはBMIと、追加リスク(血圧・血糖・脂質・喫煙)の数で階層化されます。
翌年の結果は、腹囲86cm、BMI27.9、血圧135/85mmHg、空腹時血糖90mg/dL、HDLコレステロール45mg/dL、中性脂肪142mg/dL、喫煙なしです。
【計算】
腹囲は86cmで、女性の基準90cm未満のため、腹囲では該当しません。
BMIは27.9で、25以上のため、BMIで該当します。
血圧は収縮期135mmHgで、130mmHg以上のためリスクありです。
空腹時血糖は90mg/dLで、100mg/dL未満のためリスクなしです。
脂質は中性脂肪142mg/dL(150未満)、HDLコレステロール45mg/dL(40以上)のためリスクなしです。
喫煙はないため、追加リスクの数は血圧の1つです。
腹囲非該当でBMI25以上、追加リスク1つのため、動機づけ支援に該当します。
【選択肢別解説】
1:× 情報提供は、健診を受けたすべての人に行うものです。
A さんはBMIが25以上で血圧のリスクがあるため、情報提供だけの区分ではありません。
2:○ 動機づけ支援に該当します。
腹囲は基準未満ですがBMIが25以上で、追加リスクが血圧の1つだけだからです。
前年は腹囲91cmで血圧と脂質の2つのリスクがあり積極的支援でしたが、改善により区分が変わりました。
3:× 積極的支援は、腹囲非該当でBMI25以上の場合、追加リスクが3つ以上のときに該当します。
A さんの追加リスクは1つなので該当しません。
4:× 医療機関への受診勧奨は、血圧や血糖などが受診勧奨判定値を超える場合に行います。
血圧135/85mmHgは受診勧奨判定値(140/90mmHg以上)に達していません。
【ポイント】
腹囲基準該当(男性85cm以上、女性90cm以上)なら追加リスク2つ以上で積極的支援、1つで動機づけ支援です。
腹囲非該当でBMI25以上なら、追加リスク3つ以上で積極的支援、1〜2つで動機づけ支援です。