金曜日の早朝、A 県で最大震度 7 の地震が発生し、その後も余震が続いている。
A 県海岸沿いの B 市では、ライフラインが途絶し、自宅建物が倒壊した住民が多数発生している。
B 市の統括保健師が保健センターに到着したとき、職員の 3 割程度が出勤して情報収集を進めていた。
発災後 4 日、B 市は 1 次避難所を 10 か所開設し、避難用物資は行き届いている。
各避難所の避難者には、授乳期の母子や後期高齢者、精神障害者も含まれている。
C 保健師が担当の避難所は中学校の体育館で、夜間の外気温は氷点下になるため昼夜を問わず閉めきり、一部の避難者は毛布をかぶり、館内で土足の靴を履いたまま過ごしていた。
C 保健師の避難所での対応で適切なのはどれか。
2 つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答1・3
解説
正解は1と3です。
発災後4日の避難所で、保健師が行う対応を選ぶ問題です。
避難所には授乳期の母子、後期高齢者、精神障害者が含まれています。
寒さのため体育館を閉めきっており、館内で土足のまま過ごしている人もいます。
要配慮者への配慮と、衛生環境の確保が課題となっている状況です。
【選択肢別解説】
1:○ 個室空間の確保は適切です。
授乳する母親のプライバシーを守るためや、集団生活で落ち着かない精神障害者が休めるようにするために、仕切られた空間が必要です。
2:× 館内での土足の継続は推奨できません。
土足のままでは床に土やほこり、病原体が持ち込まれ、寝食をする場所が不衛生になります。
土足の場所と生活する場所を分けることが必要です。
3:○ 避難者の持病の薬の確保を支援することは適切です。
高齢者や精神障害者は服薬の中断で持病が悪化するおそれがあるため、医療チームや薬剤師と連携して薬を確保します。
4:× 仮設住宅への入居案内は、生活再建の段階で行うものです。
発災後4日の時点で避難所の保健師が優先して行う対応ではありません。
5:× 使用済みおむつを館内のトイレに保管することは推奨できません。
悪臭や感染症の原因となるため、密閉して決められた屋外の保管場所に置く必要があります。
【ポイント】
避難所では、要配慮者のプライバシーの確保、服薬の継続、生活空間の衛生管理が重要です。
寒い時期の閉めきった環境では、換気の工夫や感染症への注意も必要です。