A 市は人口 25 万人、高齢化率 31.4 % の中核市で、国民健康保険の加入者(被保険者)は 5 万 5 千人(加入率 22 %)である。
医療費分析を行ったところ、人工透析患者が年々増加しており、その約 6 割が糖尿病有病者であった。
そのため、保健師は糖尿病重症化予防対策を強化することにした。
糖尿病重症化予防対策の評価指標は、健康日本 21(第二次)の目標を参考に設定することにした。
糖尿病重症化予防対策の評価指標で適切なのはどれか。
正答5
解説
正解は5です。
人工透析患者が増え、その約6割が糖尿病有病者であるA市で、糖尿病重症化予防対策の評価指標を選ぶ問題です。
健康日本21(第二次)の糖尿病の目標には、発症予防に関する指標と、重症化予防に関する指標があります。
重症化予防の評価には、合併症の発生を直接表す指標を用います。
【選択肢別解説】
1:× 脂質異常症の減少は、健康日本21(第二次)の循環器疾患の目標です。
糖尿病重症化予防の評価指標ではありません。
2:× 適正体重を維持している者の増加は、栄養・食生活の目標であり、主に発症予防に関わる指標です。
重症化予防の評価には適していません。
3:× 特定健康診査・特定保健指導の実施率の向上は、生活習慣病の早期発見と発症予防のための指標です。
重症化予防そのものを評価する指標ではありません。
4:× メタボリックシンドロームの該当者および予備群の減少は、糖尿病などの発症予防の指標です。
重症化予防の評価には適していません。
5:○ 合併症(糖尿病性腎症による年間新規透析導入患者数)の減少は、健康日本21(第二次)の糖尿病の目標です。
A市の課題である透析患者の増加に直結し、重症化予防の成果を直接表します。
【ポイント】
健康日本21(第二次)の糖尿病の目標には、合併症の減少、治療継続者の割合の増加、血糖コントロール不良者の割合の減少、有病者の増加の抑制などがあります。
事業の目的(発症予防か重症化予防か)に合った指標を選ぶことが大切です。