人口 5 万人の A 市は中心地にマンションが増え、山間部は古い日本家屋が立ち並んでいる。
高齢者人口割合は 33 % で、今後も増加すると見込まれている。
要介護状態となる者の割合が年々増加しており、他市に比べても高いことから、保健師は、A 市の高齢者の実態を明らかにした上で、新たな介護予防事業を検討することにした。
介護が必要となった原因を全国および県と比較したところ「骨折」の割合が高いことが分かった。
そこで、特定健康診査受診時の問診で「この 1 年間に転んだことがある」と回答した 65 歳以上の高齢者に聞き取り調査を行うことにした。
聞き取り調査の内容で最も適切なのはどれか。
正答1
解説
正解は1です。
A市では、介護が必要になった原因として「骨折」の割合が高く、転倒予防が課題です。
中心地にはマンションが増え、山間部には古い日本家屋が多いという住環境の特徴があります。
転倒の原因を明らかにするためには、どこで転んだかを知ることが重要です。
【選択肢別解説】
1:○ 転倒した場所がわかると、自宅内の段差や屋外の坂道など、転倒の原因となる環境が明らかになります。
古い日本家屋の段差などA市の住環境の特徴とも関連付けて、具体的な対策を検討できます。
2:× 食事の摂取内容は、骨の健康や栄養状態に関わる情報です。
ただし、転倒の直接の原因を探る聞き取りとしては優先度が低いです。
3:× 同居家族の有無は、転倒後の支援を考える際には必要な情報です。
しかし、転倒の原因を明らかにする情報ではありません。
4:× 骨粗しょう症検診の受診の有無は、骨折のリスクに関わる情報です。
今回の聞き取りの目的である転倒の原因の把握には直接つながりません。
【ポイント】
転倒の要因には、筋力低下やバランス能力の低下、服薬などの内的要因と、段差や照明、履物などの外的要因があります。
聞き取り調査では、転倒の場所、時間帯、状況などを把握し、地域に合った転倒予防策につなげます。