人口 5 万人の A 市は中心地にマンションが増え、山間部は古い日本家屋が立ち並んでいる。
高齢者人口割合は 33 % で、今後も増加すると見込まれている。
要介護状態となる者の割合が年々増加しており、他市に比べても高いことから、保健師は、A 市の高齢者の実態を明らかにした上で、新たな介護予防事業を検討することにした。
聞き取り調査の結果を踏まえ、介護予防事業の実施に向けて地域ケア会議を開催することにした。
地域の実態の共有を行う会議の参加者で優先度が高いのはどれか。
正答1
解説
正解は1です。
この地域ケア会議の目的は、地域の実態を共有することです。
高齢者の日々の暮らしぶりや地域の状況を身近で把握している人の参加が、実態の共有に欠かせません。
【選択肢別解説】
1:○ 民生委員は、担当地区の高齢者の生活状況を日頃の見守りや相談を通してよく知っています。
地域の実態を共有する会議では、住民の身近な情報をもつ民生委員の参加の優先度が高いです。
2:× 医師会の会長は、医療の専門的な立場から助言できます。
ただし、高齢者の日常生活や地域の実態を共有する場面での優先度は民生委員より低いです。
3:× 市の管理栄養士は、栄養の専門職として事業の検討に関わることができます。
しかし、地域の実態をよく知る立場という点では民生委員に及びません。
4:× 病院の理学療法士は、転倒予防の運動などで専門的な助言ができます。
ただし、地域の実態の共有では、住民の生活を身近で知る人の参加が優先されます。
【ポイント】
地域ケア会議には、個別の事例を検討する会議と、地域の課題を共有して施策につなげる会議があります。
会議の目的に応じて、専門職と地域住民の代表のどちらの参加を優先するかを判断します。