A さん(48 歳、女性)の特定健康診査の結果は、身長 160.5 cm、体重 76.8 kg、BMI 30、腹囲 93 cm、血圧 135/85 mmHg、空腹時血糖 95 mg/dL、HDL コレステロール 38 mg/dL、中性脂肪 200 mg/dL であり、喫煙歴はない。
保健師は特定健康診査の結果に基づき「生活習慣について一緒に見直しましょう」と電話連絡をした。
当初、A さんは「今のところ生活習慣を変えるつもりはない」と言っていたが、保健師の働きかけで初回面接を受けることになった。
面接後、A さんは「これからも続けられるか不安だ」と話した。
そこで A さんのこれまでの努力を承認し、継続の重要性を伝え「継続できたら 1 か月ごとに自分にご褒美をあげるのはどうですか」と提案した。
このときの A さんに対する保健師の働きかけはどれか。
正答3
解説
正解は3です。
変化ステージ理論では、ステージに応じて10の変容プロセスを用いて働きかけます。
保健師は、継続できたら自分にご褒美をあげることを提案しました。
望ましい行動に報酬を結び付けて継続を促す働きかけです。
【選択肢別解説】
1:× 意識の高揚は、健康問題やその対処法についての情報を得て、気づきを高めることです。
主に無関心期や関心期に用いる働きかけです。
2:× 環境の再評価は、自分の行動が周囲の人や環境に与える影響を考えることです。
主に関心期に用いる働きかけです。
3:○ 強化マネジメントは、望ましい行動をとったときに報酬(ご褒美)を与えて、その行動を強化することです。
実行期から維持期に用いる働きかけで、継続できたらご褒美を与えるという提案はこれにあたります。
4:× 刺激コントロールは、望ましくない行動のきっかけとなる刺激を遠ざけたり、望ましい行動を促す刺激を増やしたりすることです。
例えば、お菓子を買い置きしないことなどです。
【ポイント】
実行期と維持期には、強化マネジメント、刺激コントロール、行動置換(代わりの行動をとる)、援助関係(支えてくれる人をつくる)が有効です。
無関心期と関心期には、意識の高揚、感情的経験、環境の再評価が用いられます。