A さん(16 歳、高校生)が最近太ってきたように感じた母親が、A さんに確認したところ、しばらく月経がないことが分かった。
母親が付き添って産婦人科を受診し妊娠 24 週であることが判明した。
胎児の父親であるアルバイト先の先輩に妊娠を伝えたところ、音信不通となった。
A さんは両親と話し合った結果、出産して自分で育てることを決意し、町役場に母親と母子健康手帳の交付手続きで来所した。
町役場の母子保健担当保健師が A さんと母親に面接し、A さんは現在高校 1 年生であり、会社員の父と専業主婦の母と 3 人で暮らしていることが分かった。
面接時に A さんの体調を確認したうえで、保健師が行う支援で優先度が高いのはどれか。
正答2
解説
正解は2です。
Aさんは16歳の高校1年生で、妊娠24週で妊娠が判明し、出産して自分で育てることを決めました。
胎児の父親とは連絡がとれず、出産まで約4か月しかありません。
若年で育児経験がないため、出産後に誰がどのように育児を支えるかを確かめることが最優先です。
【選択肢別解説】
1:× 母親学級は出産や育児の準備に役立ちます。
ただし、育児の担い手や支援の体制がわからない段階では、紹介より先に確認すべきことがあります。
2:○ 自分で育てると決めた16歳のAさんには、家族などの支援が欠かせません。
同居する父母がどの程度育児を担えるかなど、育児支援体制を確認することが今後の支援の土台になります。
3:× 育児手技の指導は、出産が近づいた時期や出産後に行うのが適切です。
妊娠24週の初回面接で優先することではありません。
4:× 学業継続の意思確認も大切です。
しかし、学業を続けられるかは育児を誰が支えるかによって決まるため、支援体制の確認が先です。
【ポイント】
若年妊婦は、経済的な不安定さ、パートナーの不在、妊婦健診の未受診などから、特定妊婦として支援が必要になることがあります。
初回面接では、本人の体調に加え、家族の受け止めや支援者の有無を確認します。