A 市には高度経済成長期に建設された 100 戸ほどの集合住宅がある。
急な坂の上にあり、近年、高齢化が進んでいる。
先日、集合住宅の 1 人暮らし高齢者が自宅で亡くなっている状態で発見された。
集合住宅を含むこの地域の自治会長が会議で保健センターに来所した際に「亡くなった高齢者はほとんど人付き合いがなく、自宅で閉じこもっていたようです。二度とこのようなことが起こらないように、自治会でも何かできないでしょうか」と相談した。
保健センターの保健師は、改めてこの集合住宅を含む地域についてアセスメントを行うことにした。
対象とするデータで優先度が高いのはどれか。
正答3
解説
正解は3です。
課題は、集合住宅で人付き合いがなく閉じこもっていた1人暮らし高齢者の孤立死です。
同じような状況にある人がどのくらいいるかを把握するには、1人暮らし高齢者の世帯数がわかるデータが必要です。
【選択肢別解説】
1:× 地域密着型サービスの事業所数は、介護サービス資源の量を示します。
孤立のおそれがある高齢者がどのくらいいるかはわかりません。
2:× 在宅療養支援診療所数は、在宅医療の資源の量を示します。
閉じこもりや孤立のリスクがある住民の把握には直接つながりません。
3:○ 世帯構造別世帯数から、高齢者の単独世帯や高齢者夫婦のみの世帯の数がわかります。
孤立死のリスクがある対象の規模を把握でき、アセスメントで優先度が高いデータです。
4:× 生活保護世帯数は、経済的困窮の状況を示します。
今回の課題である人付き合いの乏しさや孤立の実態を把握するデータとしては優先度が低いです。
【ポイント】
地域アセスメントでは、まず課題に関係する「対象者の規模と特性」を把握し、次に社会資源を確認します。
孤立の課題なら、単独世帯数、高齢化率、住民同士の交流の状況などが重要なデータです。