A 町は人口 1 万人で高齢化率 40 %、後期高齢者の割合が 65 % と高齢化が進行し、独居高齢者が多い。
A 町は広大な山間部を有し、山の中腹や谷合に集落が点在している。
運動機能が低下すると坂が多いため閉じこもり傾向となる高齢者が多い。
近年、介護認定率が急増しており、健康寿命を延伸し住み慣れた地域で生活できるよう、地域包括ケアシステムの構築をめざす取り組みが検討されている。
3 か月間の筋力トレーニングの取り組み終了直後は参加者の運動機能は向上したが、 1 年後に介護認定を受けている参加者がいることが分かった。
そのため、地域 ケア会議で今後の A 町の介護予防について検討することになった。
検討する内容で最も適切なのはどれか。
正答4
解説
正解は4です。
筋力トレーニング終了直後は運動機能が向上しましたが、1年後には介護認定を受けた参加者がいました。
A町は坂が多く、閉じこもりになりやすい地域特性があり、運動機能の向上を継続させる仕組みが課題です。
【選択肢別解説】
1:× 終了直後には運動機能が向上しており、トレーニングの質そのものに問題があったとは言えません。
課題は、終了後に効果が持続しなかったことです。
2:× 介護予防サービスは要支援者向けの予防給付です。
事業所を誘致しても、認定を受けていない高齢者の閉じこもり予防には直接つながりません。
3:× 費用対効果の検討は事業評価の一部ですが、効果が持続しない原因の解決策にはなりません。
地域ケア会議で最優先に検討する内容ではありません。
4:○ 住民が集まって交流する通いの場などの社会資源をつくると、外出や運動を続ける機会になります。
閉じこもりを防ぎ、トレーニングの効果を地域の中で維持できるため、最も適切です。
【ポイント】
介護予防は、短期間の機能訓練だけでなく、終了後も活動を続けられる地域の場づくりが重要です。
地域ケア会議には、個別事例の検討から地域課題を見いだし、資源開発につなげる機能があります。