Aさん(65歳、女性)。
夫、長女および長女の子どもとの4人暮らし。
長女の夫は単身赴任中である。
Aさんは2か月前から軽い咳があったが、1週前から咳が激しくなり、倦怠感が出現したため自宅近くのかかりつけ医を受診した。
胸部エックス線写真で異常陰影が認められ、病院を紹介された。
喀痰塗抹検査陽性および結核菌PCR陽性のため肺結核と診断され、入院した。
診断した医師から保健所に発生届が提出された。
既往歴に特記すべきことはない。
保健師が病院を訪問し、Aさんに確認した接触者の情報を表に示す。
接触者健康診断におけるハイリスク接触者はどれか。
正答4
解説
正解は4。
「長女の子ども」が正しい。
結核の接触者健康診断におけるハイリスク群は、乳幼児(特に5歳未満)・免疫低下者・濃厚接触者である。
3歳の孫は同居で接触頻度が高く、年齢的にも結核発病・粟粒結核や結核性髄膜炎への進展リスクが極めて高い。
選択肢1〜3、5の成人はBCG既接種または健康であり、優先度は相対的に低い。
結核予防法は廃止され感染症法・予防接種法に統合されたが、BCG(A類定期接種)・接触者健診・DOTSの枠組みは継続。
ハイリスク接触者の優先順位は年齢×接触頻度×免疫状態。
発病ハイリスク(5歳未満児・免疫低下者)への接触者健診ではIGRAやツ反、胸部X線を組み合わせ、潜在性結核感染症の検出を行う。