2020年度 賃貸不動産経営管理士試験 問10
賃貸住宅管理業者登録制度の基幹事務に関し「家賃、敷金等の受領に係る事務」についての次の記述のうち、誤っているものはどれか。
正答3
解説
正解は3です。 この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。 登録制度では、家賃・敷金等の受領に係る事務、賃貸借契約の更新に係る事務、賃貸借契約の終了に係る事務の3つを基幹事務としていました。 家賃等の受領に関わる事務のうち、どれが基幹事務に当たるかが問われています。 【選択肢別解説】 1:× 媒介業務として家賃・敷金等を預かり貸主に送金する事務は、宅地建物取引業の媒介に付随するものです。 管理受託に基づく事務ではないため基幹事務に該当せず、記述は正しいです。 2:× 家賃保証会社が貸主の委託を受けて家賃を集金し送金する事務は、貸主に代わって家賃を受領する事務です。 そのため基幹事務に該当し、記述は正しいです。 3:○ 代位弁済と求償は、家賃保証会社が家賃債務保証契約に基づいて自ら行う事務です。 貸主に代わって家賃を受領するものではないため、基幹事務には該当しません。 「該当する」とする点が誤りです。 4:× サブリース業者が貸主として転借人から家賃・敷金等を受領する事務も、基幹事務に該当するとされていました。 記述は正しいです。 【ポイント】 基幹事務かどうかは、貸主に代わって、又はサブリース業者として貸主の立場で、家賃等を受領しているかで判断します。 家賃保証会社の代位弁済のように、自らの保証債務の履行として行う事務は基幹事務に当たりません。 なお、賃貸住宅管理業法では、維持保全と、それとあわせて行う家賃等の金銭管理が「管理業務」と定義されました。法改正による注意
正答と採点は出題当時の正解によります。
この問題が前提とする賃貸住宅管理業者登録制度(国土交通省告示による任意の登録制度)は、2021年6月15日に廃止されました。現在は賃貸住宅管理業法による登録制度に置き換わり、管理戸数200戸以上の事業者には登録が義務付けられています。問題文の「基幹事務」という区分は現行法にはありません。そのため、現行法ではこの問題はそのままの形では成立しません。 根拠:賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律第3条(2021年6月15日施行) (2026年10月時点の法令による)