甲マンションの 202 号室を所有するAが、202 号室をBに賃貸して引き渡し、その後、Bが、Aの承諾を得て 202 号室をCに転貸して引き渡した。
この場合に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、誤っているものはどれか。
正答2
解説
肢1は正しい。
適法に転貸された場合、転借人は賃貸人に対し、賃貸人が賃借人に対して有する債権の範囲を限度として、転貸借に基づく債務を直接履行する義務を負う(民法613条1項)ため、Aは賃料の直接支払をCに請求できる。
肢2は誤り。
613条は転借人が賃貸人に対して負う義務の直接履行を定めるものであって、転借人に賃貸人へ修繕義務の履行を直接請求する権利までを認めるものではなく、Cは転貸人Bを介して対応を求めるべき立場にある。
肢3は正しい。
賃借人が必要費を支出したときは、賃貸人に対し直ちにその償還を請求することができ、CはBに対して直ちに必要費の償還を請求できる(民法608条1項)。
肢4は正しい。
賃借人の債務不履行を理由に原賃貸借が解除された場合、転貸借は原則としてこれにより終了し、賃貸人は転借人に対して目的物の明渡しを請求することができる。
よって正解は肢2。