甲マンションの 102 号室を所有するAが遺言することなく死亡し、Aの相続人であるBとCがAの遺産全てをBが相続する旨の遺産分割をした場合における次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、誤っているものはどれか。
正答3
解説
肢1は、Aが死亡前にDへ譲渡した102号室について、相続人Bは民法第177条にいう「第三者」に当たらず(単なる包括承継人にすぎない)、Dは登記なくしてBに対抗できるため正しい。
肢2は、死亡前のA→E、遺産分割後のB→Fが同一不動産をめぐり対抗関係に立つため、登記のないEはFに対抗できず正しい。
肢3は、共同相続人Cは遺産分割前でも自己の法定相続分に当たる持分を単独で処分でき、Gが登記を備えれば民法第909条ただし書によりGの権利は遺産分割の遡及効によっても害されない。
よってBはGに対して102号室「全部」の所有権を主張できず、肢3は誤り。
肢4は、遺産分割後にBが法定相続分を超えて取得した権利は、民法第899条の2により登記なくして第三者Hに対抗できないため正しい。
正解は肢3。