2019年度 マンション管理士試験 問11
大規模な火災、震災その他の災害で政令で定めるものにより区分所有建物の一部が滅失した場合において、当該政令の施行の日から起算して1年を経過する日までの間に、被災区分所有建物の再建等に関する特別措置法(平成7年法律第 43 号)及び区分所有法の定めるところにより開催される区分所有法第 34 条の規定による集会(この問いにおいて「区分所有者集会」という。)に関する次の記述のうち、これらの法律の規定によれば、正しいものはどれか。
正答4
解説
肢1:誤り。 被災マンション法上の区分所有者集会の招集通知を届出場所に宛ててできるのは、災害発生後に管理者に届け出た場所に限られ、住所変更の可能性がある災害前の届出場所では足りません。 「災害前に...届け出ていた場合」とする本肢は誤りです。 肢2:誤り。 掲示による招集通知が認められるのは、招集する者が区分所有者の所在を知ることができないときに限られます。 所在を知っていたときにも掲示できるとする本肢は誤りです。 肢3:誤り。 敷地利用権が数人の共有等に属する場合の敷地売却決議(被災マンション法5条)は、区分所有者、議決権及び敷地利用権の持分の価格の各5分の4以上の多数を要し、4分の3以上とする本肢は誤りです。 肢4:正しい(これが正解)。 建物価格の2分の1を超える滅失の場合、区分所有法61条5項の定める区分所有者及び議決権の各4分の3以上による復旧決議を、被災マンション法上の集会でもすることができます。 正解は肢4です。法改正による注意
正答と採点は出題当時の正解によります。
肢3は、2026年4月施行の区分所有法等の改正により、現行法では正しい記述です。建物と敷地を売却する決議(建物敷地売却決議)は区分所有法に移され、要件は原則として区分所有者・議決権・敷地利用権の持分の価格の各5分の4以上ですが、政令指定災害で大規模一部滅失した場合は、政令で定める期間に限り各3分の2以上に緩和されました。このため、各4分の3以上の多数があれば決議をすることができます。現行法では正しいものは肢3と肢4の2つになり、この問題は成立しません。 根拠:建物の区分所有等に関する法律第64条の6第1項、被災区分所有建物の再建等に関する特別措置法第5条第2項(2026年4月1日施行) (2026年10月時点の法令による)