正答1
解説
正解は1です。
日本人の食事摂取基準(2020年版)における、ビタミン・ミネラルの指標の算定根拠についての問題です。
【選択肢別解説】
1:○ ビタミンAの耐容上限量(UL)は、成人と乳児で回避対象とする健康障害が異なります。
成人では肝臓障害、乳児では頭蓋内圧亢進を指標として設定されています。
2:× ビタミンEの目安量(AI)は、血中のγ-トコフェロール濃度ではなく、国民健康・栄養調査におけるα-トコフェロールの摂取量をもとに算定されました。
食事摂取基準のビタミンEはα-トコフェロールのみを対象としています。
3:× ビタミンB1の推定平均必要量(EAR)は、たんぱく質1 g当たりではなくエネルギー摂取量当たりの必要量から算定されました。
たんぱく質摂取量当たりで算定されるのはビタミンB6です。
4:× ナトリウムの目標量(DG)は、24時間尿中ナトリウム排泄量から算定されたものではありません。
WHOのガイドラインが推奨する値と、日本人の摂取量の中央値との中間をとって設定されています。
5:× 鉄の妊娠後期の付加量は、妊娠初期と同じ吸収率で算定されたのではありません。
妊娠中期・後期は吸収率が高まることを考慮し、初期より高い吸収率を用いています。
【ポイント】
ビタミンB1・B2・ナイアシンはエネルギー代謝に関わるため、エネルギー摂取量当たりで必要量が算定されています。
ナトリウムのEARは、皮膚・便・尿などからの不可避損失量をもとに算定されています。