正答3
解説
正解は3です。
鉄の吸収の調節、血中での輸送、貯蔵、再利用のしくみを問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 鉄の吸収は、体内の鉄貯蔵量の影響を受けます。
貯蔵鉄が少ないと吸収率が上がり、多いと肝臓から分泌されるヘプシジンによって吸収が抑えられます。
2:× 非ヘム鉄は、Fe³⁺(3価鉄)ではなくFe²⁺(2価鉄)として吸収されます。
食品中の3価鉄は、ビタミンCや腸の還元酵素で2価鉄に還元されてから取り込まれます。
3:○ トランスフェリンは、鉄の血中輸送を行います。
吸収された鉄や再利用される鉄と結合して、骨髄などに運びます。
4:× 貯蔵鉄は、ヘモグロビンではなく、主にフェリチンやヘモシデリンとして肝臓・脾臓・骨髄に蓄えられます。
ヘモグロビン中の鉄は機能鉄です。
5:× 赤血球の破壊で遊離した鉄は、再利用されます。
脾臓などのマクロファージが古い赤血球を処理し、取り出した鉄を再びヘモグロビンの合成に使います。
【ポイント】
体内の鉄の多くは再利用されるため、1日に食事から吸収が必要な鉄は約1 mgとわずかです。
ヘム鉄は非ヘム鉄より吸収率が高く、非ヘム鉄の吸収はビタミンCで高まり、タンニンやフィチン酸で妨げられます。