正答4
解説
正解は4です。
特定保健用食品の関与成分と、その作用のしくみの組合せを問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× キシリトールの低う蝕作用の主なしくみは、再石灰化の促進ではありません。
むし歯菌が酸をつくる材料にならないことが主な作用です。
再石灰化の促進は、CPP-ACPやリン酸化オリゴ糖カルシウムなどの作用です。
2:× 難消化性オリゴ糖の整腸作用は、プロバイオティクスではなくプレバイオティクスとしての作用です。
大腸でビフィズス菌などの増殖を促します。
プロバイオティクスは、乳酸菌など生きた微生物そのものを指します。
3:× 中鎖脂肪酸が体脂肪になりにくいのは、脂肪組織ではなく肝臓で速やかにβ酸化されるためです。
中鎖脂肪酸は門脈を通って直接肝臓に運ばれます。
4:○ キトサンの血中コレステロール低下作用は、胆汁酸の再吸収抑制によります。
キトサンが腸管内で胆汁酸と結合して排泄を促し、その補充のために肝臓でコレステロールが消費されるためです。
5:× GABA(γ-アミノ酪酸)の降圧作用は、アンジオテンシン変換酵素の阻害ではありません。
交感神経からのノルアドレナリンの放出を抑えることによります。
アンジオテンシン変換酵素を阻害するのは、ラクトトリペプチドなどのペプチドです。
【ポイント】
コレステロール低下には、胆汁酸の排泄促進(キトサン・大豆たんぱく質など)と、コレステロールの吸収抑制(植物ステロール)の2つのしくみがあります。
プレバイオティクスは菌のえさ、プロバイオティクスは菌そのものと区別します。