学生 100人を対象に、 7日間の食事調査を実施し、個人の平均的な摂取量を把握した。
その結果を基に、集団としての平均値と標準偏差を算出した(表)。
変動係数が最小のものである。
最も適当なのはどれか。
1つ選べ。
表 栄養素等摂取量調査の結果(n = 100)
エネルギー(kcal/日):平均値 1,903、標準偏差 594
たんぱく質(g/日):平均値 71.4、標準偏差 25.1
脂肪エネルギー比率(%E):平均値 28.6、標準偏差 7.8
ビタミン B 12(μg/日):平均値 6.3、標準偏差 6.0
ビタミン C(mg/日):平均値 94、標準偏差 71
正答3
解説
正解は3です。
変動係数は、標準偏差を平均値で割った値で、平均値に対するばらつきの大きさを表します。
単位や平均値の大きさが異なる項目同士でも、ばらつきを比べることができます。
【計算】
変動係数(%)=標準偏差÷平均値×100
エネルギー:594÷1,903×100=約31%
たんぱく質:25.1÷71.4×100=約35%
脂肪エネルギー比率:7.8÷28.6×100=約27%
ビタミンB12:6.0÷6.3×100=約95%
ビタミンC:71÷94×100=約76%
【選択肢別解説】
1:× エネルギーの変動係数は約31%です。
脂肪エネルギー比率の約27%より大きくなります。
2:× たんぱく質の変動係数は約35%です。
最小ではありません。
3:○ 脂肪エネルギー比率の変動係数は約27%で、5項目の中で最小です。
比率で表した指標は、摂取量の個人差の影響を受けにくくなります。
4:× ビタミンB12の変動係数は約95%で、5項目の中で最大です。
魚介類など特定の食品に偏って含まれるため、個人差が大きくなります。
5:× ビタミンCの変動係数は約76%です。
果物や野菜の摂取量の差を反映して、ばらつきが大きくなっています。
【ポイント】
特定の食品に多く含まれる栄養素ほど、変動係数が大きくなる傾向があります。
標準偏差の大きさだけで比べず、必ず平均値で割って比較します。