正答4
解説
正解は4です。
小腸の微絨毛膜での栄養素の吸収方式と、吸収後に運ばれる経路を問う問題です。
水溶性の栄養素は主に門脈を経て肝臓へ、脂溶性の栄養素は主にキロミクロンに取り込まれてリンパ管へ運ばれます。
【選択肢別解説】
1:× グルコースの吸収方式と移送経路がどちらも誤りです。
グルコースはナトリウムと一緒に運ぶ輸送体(SGLT1)による能動輸送で吸収され、門脈を経て肝臓に運ばれます。
2:× 長鎖脂肪酸の移送経路は門脈ではなく、リンパ管です。
長鎖脂肪酸は小腸上皮細胞内でトリアシルグリセロールに再合成され、キロミクロンとしてリンパ管に入ります。
3:× コレステロールの移送経路は門脈ではなく、リンパ管です。
吸収されたコレステロールはキロミクロンに組み込まれてリンパ管へ運ばれます。
4:○ アミノ酸は能動輸送で吸収され、門脈を経て肝臓に運ばれます。
多くのアミノ酸はナトリウムと共に輸送体で取り込まれ、水溶性のため門脈に入るからです。
5:× ビタミンB12の移送経路はリンパ管ではなく、門脈です。
ビタミンB12は胃から分泌される内因子と結合し、回腸の受容体を介して吸収されたあと、門脈を通って運ばれます。
【ポイント】
炭素数の少ない短鎖・中鎖脂肪酸は水に溶けやすく、長鎖脂肪酸と違って門脈から吸収されます。
胃の全摘後は内因子がなくなるため、ビタミンB12欠乏による巨赤芽球性貧血に注意します。