正答2
解説
正解は2です。
油脂の脂肪酸組成と融点、加工油脂の定義と製造工程を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 豚脂(ラード)の融点は、牛脂(ヘット)より低くなります。
牛脂は飽和脂肪酸の割合が高く、豚脂より固まりやすい性質があります。
2:○ やし油は、飽和脂肪酸の割合がなたね油より高くなります。
やし油はラウリン酸などの中鎖飽和脂肪酸が大部分を占め、なたね油は一価不飽和脂肪酸のオレイン酸が主体です。
3:× ファットスプレッドの油脂含量は、マーガリンより少なくなります。
日本農林規格(JAS)で、マーガリンは油脂含有率80%以上、ファットスプレッドは80%未満とされています。
4:× サラダ油の製造では、キュアリングではなくウィンタリング処理を行います。
ウィンタリングは油を冷却して固まりやすい成分を取り除く処理で、低温でも濁りにくくします。
5:× 硬化油の製造では、不飽和脂肪酸の割合を高めるのではなく低める処理を行います。
不飽和脂肪酸に水素を付加して飽和脂肪酸に変え、油脂を固めます。
【ポイント】
植物油のなかで、やし油とパーム核油は飽和脂肪酸が多い例外です。
硬化油の製造過程ではトランス脂肪酸が生じることがある点も押さえます。