K 市保健センターにおいて、フレイル予防・改善を目的とする 6か月間の栄養教育プログラムに取り組むことになった。
体重、握力および歩行速度を測定し、リスク者を特定してプログラムへの参加を呼びかけた。
プログラムの効果を判定するための評価デザインである。
実施可能性と内的妥当性の観点から、最も適切なのはどれか。
1つ選べ。
正答3
解説
正解は3です。
評価デザインは、内的妥当性(効果が本当にプログラムによるものか)と実施可能性の両面から選びます。
比較対照群があるほど内的妥当性は高まりますが、地域の事業では無作為割付が難しい場合があります。
【選択肢別解説】
1:× モデルケースだけの比較は事例研究であり、結果を一般化できません。
内的妥当性は最も低くなります。
2:× 参加者だけの前後比較では、時間の経過や他の要因による変化を区別できません。
対照群がないため、内的妥当性は低くなります。
3:○ 参加しなかった者を対照群として変化量を比べる準実験デザインです。
対照群があるため、前後比較だけより内的妥当性が高まります。
参加希望者全員に教育を提供できるので、実施可能性も高い方法です。
4:× 無作為割付は内的妥当性が最も高いデザインです。
しかし、リスク者として参加を呼びかけた希望者を非参加群に回すことは倫理的・実務的に困難です。
そのため、保健センターの事業として実施可能性は低くなります。
【ポイント】
内的妥当性は、無作為化比較試験、準実験デザイン、前後比較、事例研究の順に高いです。
実際の事業では、実施可能性とのバランスで準実験デザインを選ぶことが多いです。