正答3
解説
正解は3です。
食後(インスリン優位の状態)に、脂質代謝がどのように変化するかを問う問題です。
食後はエネルギーをためる方向、空腹時はためたエネルギーを使う方向に代謝が切り替わります。
【選択肢別解説】
1:× 食後、血中のVLDL濃度は低下するのではなく上昇します。
肝臓で合成されたトリアシルグリセロールが、VLDLとして血中に分泌されるためです。
2:× 食後、血中の遊離脂肪酸濃度は上昇するのではなく低下します。
インスリンが脂肪組織での脂肪分解を抑えるためです。
3:○ 食後、肝臓でトリアシルグリセロールの合成は亢進します。
インスリンの作用により、余ったグルコースから脂肪酸がつくられ、トリアシルグリセロールに合成されます。
4:× 食後、肝臓でのケトン体の産生は亢進するのではなく抑制されます。
ケトン体は、空腹時や飢餓時に脂肪酸の分解が進んだときにつくられます。
5:× 食後、脂肪組織のホルモン感受性リパーゼの活性は上昇するのではなく低下します。
インスリンがこの酵素の働きを抑えるため、脂肪の分解が抑えられます。
【ポイント】
食後はインスリンにより脂肪の合成が進み、空腹時はグルカゴンやアドレナリンにより脂肪の分解が進みます。
ホルモン感受性リパーゼは、インスリンで抑制、アドレナリンやグルカゴンで活性化されます。