正答4
解説
正解は4です。
たんぱく質の量の評価(窒素出納)と、質の評価(生物学的・化学的評価法)を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 無たんぱく質食を摂取していても、窒素は糞便中に排泄されます。
消化液や、はがれ落ちた腸の細胞、腸内細菌などに由来する窒素が排泄されるためです。
2:× アミノ酸インバランスは、可欠アミノ酸ではなく、特定の不可欠アミノ酸の過剰摂取により起こります。
一部の不可欠アミノ酸が過剰になると、ほかのアミノ酸の利用が妨げられ、成長が抑えられます。
3:× 正味たんぱく質利用率は、化学的評価法ではなく生物学的評価法です。
動物に摂取させて、体内に保留された窒素の割合から求めます。
化学的評価法の代表は、アミノ酸価(アミノ酸スコア)です。
4:○ 小麦たんぱく質の第一制限アミノ酸は、リシンです。
小麦はアミノ酸評点パターンに比べてリシンが最も不足しています。
5:× アミノ酸の補足効果は、卵白たんぱく質ではなく、制限アミノ酸があるたんぱく質に対して発揮されます。
たとえば小麦にリシンを補うと、たんぱく質の栄養価が高まります。
卵のたんぱく質はアミノ酸価が100で制限アミノ酸がないため、補足効果は期待できません。
【ポイント】
生物学的評価法は生物価や正味たんぱく質利用率、化学的評価法はアミノ酸価です。
精白米や小麦などの穀類の第一制限アミノ酸はリシンです。