正解を2つ選んでください。
正答3・5
解説
正解は3と5です。
遺伝子多型と、体脂肪をためやすい体質に関わる倹約(節約)遺伝子を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× フェニルケトン尿症は、フェニルアラニン水酸化酵素の遺伝子の変異で起こる単一遺伝子疾患です。
集団中に1%以上の頻度でみられる遺伝子多型によって発症するものではありません。
2:× 遺伝子多型の出現頻度には、人種差があります。
たとえばβ3アドレナリン受容体遺伝子の多型は、日本人で頻度が高いとされます。
3:○ 倹約遺伝子は、エネルギーを節約して体脂肪として蓄えやすい体質を生む遺伝子です。
飢餓の時代には生存に有利でしたが、飽食の時代には肥満や糖尿病の原因になります。
4:× 倹約遺伝子仮説を唱えたのは、リネンではなくニール(Neel J)です。
リネンは、脂肪酸代謝やコレステロール合成の研究で知られる生化学者です。
5:○ 脱共役たんぱく質(UCP)は、エネルギーを熱として放散する働きをもちます。
その遺伝子多型は熱産生を減らすため、倹約遺伝子の候補とされています。
【ポイント】
倹約遺伝子の候補には、β3アドレナリン受容体遺伝子、UCP1遺伝子、PPARγ遺伝子などがあります。
遺伝子多型は、塩基配列の違いが集団の1%以上にみられるものを指します。