正答3
解説
正解は3です。
多量ミネラルの分類と、カルシウム・リン・マグネシウムの体内での働きを問う問題です。
カルシウムの調節に関わるホルモンの作用を正しく理解しているかがポイントです。
【選択肢別解説】
1:× クロムは、多量ミネラルではなく微量ミネラルです。
食事摂取基準の多量ミネラルは、ナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウム・リンの5種類です。
2:× 副甲状腺ホルモン(PTH)は、骨へのカルシウムの蓄積を促進するのではなく、骨からのカルシウムの溶出を促進します。
骨吸収を高めて、血中カルシウム濃度を上げるホルモンだからです。
3:○ 血中カルシウムイオン濃度の低下は、骨吸収を促進します。
血中カルシウムが下がると副甲状腺ホルモンの分泌が増え、骨からカルシウムが溶け出して濃度が回復するからです。
4:× 体内のリンの80%以上は、細胞内液ではなく骨や歯に存在します。
リンはカルシウムとともにヒドロキシアパタイトを作り、骨の主成分となっています。
5:× マグネシウムを大量に摂取すると、便秘ではなく下痢が誘発されます。
吸収されなかったマグネシウムが腸内の浸透圧を高め、水分を引き込むからです。
【ポイント】
血中カルシウムを上げるのはPTHと活性型ビタミンD、下げるのはカルシトニンです。
マグネシウムの下痢作用は、酸化マグネシウムが下剤として使われる理由でもあります。