正答3
解説
正解は3です。
腸管出血性大腸菌(O157など)による食中毒の特徴を問う問題です。
少ない菌数でも感染し、ベロ毒素によって重い合併症を起こす点が特徴です。
【選択肢別解説】
1:× 腸管出血性大腸菌は、細菌性食中毒の原因菌として最も多くはありません。
発生件数が最も多いのは、カンピロバクターです。
2:× 主な症状は、発熱ではなく激しい腹痛と水様性の下痢、その後の血便です。
発熱は軽度であることが多いです。
3:○ 腸管出血性大腸菌は、重篤な場合に溶血性尿毒症症候群(HUS)を引き起こします。
菌が産生するベロ毒素が腎臓などの血管を傷害し、溶血性貧血・血小板減少・急性腎不全が起こるからです。
4:× 真空包装食品が主な原因となるのは、腸管出血性大腸菌ではなくボツリヌス菌です。
腸管出血性大腸菌の主な原因食品は、加熱不足の牛肉や汚染された生野菜などです。
5:× 食後数時間で発症するのは、黄色ブドウ球菌などの毒素型食中毒です。
腸管出血性大腸菌の潜伏期間は3〜8日程度と長めです。
【ポイント】
腸管出血性大腸菌は感染症法の3類感染症でもあり、人から人への二次感染に注意が必要です。
HUSは小児や高齢者で起こりやすく、死亡することもある重い合併症です。