ある集団を対象に健康・栄養調査を実施し、喫煙習慣の有無別に食塩摂取量と血圧値の相関を検討したところ、図のような結果が得られた。
結果の解釈に関する記述である。
正しいのはどれか。
1つ選べ。
正答1
解説
正解は1です。
散布図から、食塩摂取量と収縮期血圧の相関を解釈する問題です。
図では、白丸(○、喫煙習慣なし)が食塩摂取量の少ない左下にまとまり、収縮期血圧はおおむね95〜130 mmHgに分布しています。
黒丸(●、喫煙習慣あり)は右側の食塩摂取量の多い領域に多く、血圧はおおむね103〜165 mmHgで、右上がりに分布しています。
白丸の中で、データAだけが食塩摂取量が少ないのに約160 mmHgと、ほかから大きく外れています。
【選択肢別解説】
1:○ データAは集団の分布から大きく外れた外れ値です。
測定や記録の誤りの可能性もあるため、分析対象に含めてよいかを解析前に検討する必要があります。
2:× 食塩摂取量が多いほど収縮期血圧が高い右上がりの分布なので、負ではなく正の相関があります。
3:× 相関係数は2つの変数の関連の強さと向きを示す指標で、予測値は計算できません。
食塩摂取量から血圧を予測するには、回帰分析で回帰式を求める必要があります。
4:× 喫煙習慣なし群の点はばらつきが大きく、右上がりの傾向ははっきりしません。
喫煙習慣あり群のほうが右上がりの傾向が明瞭で、相関が強いと読み取れます。
5:× 黒丸は白丸より右側の食塩摂取量が多い領域に分布しているため、両群の食塩摂取量には差があると読み取れます。
【ポイント】
相関係数は「関連の強さ」、回帰式は「予測」と役割を区別します。
外れ値は相関係数を大きく変えるため、解析前に散布図で確認することが大切です。