正答2
解説
正解は2です。
記憶にかかわる脳の部位を問う問題です。
新しく体験した出来事を一時的に保持し、長期記憶として固定する働きは大脳辺縁系の海馬が担っています。
【選択肢別解説】
1:× 橋は記憶の中枢ではありません。
橋は脳幹の一部で、呼吸リズムの調節や三叉神経・顔面神経などの脳神経核を含みます。
2:○ 海馬は短期記憶の形成と、長期記憶への固定に深く関与します。
両側の海馬が障害されると、新しいことを覚えられない前向性健忘が起こります。
Alzheimer〈アルツハイマー〉型認知症で早期に萎縮する部位としても知られています。
3:× 脊髄は記憶にはかかわりません。
脊髄は脳と末梢を結ぶ伝導路であり、脊髄反射の中枢です。
4:× 松果体は記憶の中枢ではありません。
松果体はメラトニンを分泌し、睡眠と覚醒の概日リズムの調節にかかわります。
5:× 視床下部は記憶の中枢ではありません。
視床下部は自律神経系と内分泌系の中枢で、体温・摂食・飲水などを調節します。
【ポイント】
記憶は海馬、呼吸の中枢は延髄(調節は橋)、体温や摂食の中枢は視床下部と、部位と機能を対で覚えましょう。
海馬は側頭葉の内側にあり、Papez〈パペッツ〉回路の一部を構成します。