正答3
解説
正解は3です。
有髄神経線維では、髄鞘が軸索を絶縁体のように包んでいます。
髄鞘の切れ目であるランヴィエ絞輪だけで興奮が起こり、興奮が絞輪から絞輪へ跳ぶように伝わります。
これを跳躍伝導といいます。
【選択肢別解説】
1:× 髄鞘は活動電位の発生頻度を増やす働きはありません。
発生頻度は、刺激の強さや神経細胞の性質によって決まります。
2:× 髄鞘は活動電位のピークを高くする働きはありません。
活動電位は全か無かの法則に従い、ピークの高さはほぼ一定です。
3:○ 髄鞘があると跳躍伝導が起こり、活動電位の伝導速度が大きく速くなります。
運動神経など素早い伝達が必要な神経は、太い有髄線維です。
4:× 隣の神経線維に興奮が伝わらない性質は、絶縁性伝導とよばれます。
絶縁性伝導は無髄線維でも成り立つため、髄鞘があることで生じる働きではありません。
髄鞘の働きの本質は、跳躍伝導によって伝導速度を速めることです。
【ポイント】
伝導速度は「有髄線維のほうが速く、線維が太いほど速い」と覚えます。
多発性硬化症やギラン・バレー症候群は、髄鞘が障害されて伝導が遅れる疾患です。