正答5
解説
正解は5です。
全身性エリテマトーデス(SLE)でプレドニゾロンを長期間内服している患者で、血中濃度が顕著に低下するホルモンを問う問題です。
プレドニゾロンは合成副腎皮質ステロイドであり、体内の負のフィードバックに影響します。
【選択肢別解説】
1:× ステロイド薬は血糖値を上げるため、それに対応してインスリンの分泌はむしろ増える方向に働きます。
顕著に低下するホルモンではありません。
2:× 甲状腺ホルモンは、下垂体の甲状腺刺激ホルモン(TSH)の調節を受けます。
プレドニゾロンの長期内服で顕著に低下するホルモンではありません。
3:× エストラジオールは卵巣から分泌される女性ホルモンです。
プレドニゾロンの長期内服で顕著に低下する代表的なホルモンではありません。
4:× 副甲状腺ホルモン(PTH)は、血中カルシウム濃度で調節されています。
ステロイドで腸からのカルシウム吸収が減ると、PTHはむしろ増える方向に働きます。
5:○ 外から投与されたステロイドが視床下部と下垂体に負のフィードバックをかけます。
その結果、下垂体からの副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の分泌が抑えられ、血中濃度が顕著に低下します。
長期間続くと副腎皮質が萎縮し、自らコルチゾールをつくる力も低下します。
【ポイント】
ステロイド薬を長期内服後に急に中止すると、副腎不全(ステロイド離脱症候群)を起こす危険があります。
そのため自己判断で中止せず、減量はゆっくり段階的に行うよう指導します。