A さん(40 歳、 1 回経産婦)は、前回の妊娠で妊娠高血圧腎症を発症し、妊娠 38 週 3 日に 2,350 g の男児を帝王切開で出産している。
自宅で妊娠反応が陽性となったため産婦人科病院を受診し、妊娠 9 週 0 日と診断された。
医師の診察の後、A さんは助産師に「 1 人目は帝王切開で出産しましたが、私は経腟分娩ができるのでしょうか」と相談した。
初回受診時の血液検査の結果は、トキソプラズマ IgG 抗体陰性であった。
A さんへの指導内容で正しいのはどれか。
正答4
解説
正解は4です。
トキソプラズマIgG抗体が陰性なので、Aさんは過去に感染したことがなく、妊娠中に初感染するおそれがあります。
妊娠中の初感染は、胎児に先天性トキソプラズマ症(水頭症、脳内石灰化、網脈絡膜炎など)を起こすことがあります。
【選択肢別解説】
1:× 性交渉を控える必要はありません。
トキソプラズマは性交渉では感染しません。
2:× 生魚を食べないようにする必要はありません。
トキソプラズマの感染源は加熱不十分な肉で、魚は主な感染源ではありません。
3:× 生野菜を食べないようにする必要はありません。
土が付いている可能性があるため、よく洗ってから食べれば問題ありません。
4:○ ガーデニングの際は手袋をするのが正しい指導です。
猫の糞に含まれるオーシストが土に混じっていることがあり、土に触れる作業で手から口に入るのを防ぎます。
【ポイント】
トキソプラズマの感染予防は、肉を中心部までよく加熱する、生野菜や果物をよく洗う、土いじりや猫のトイレ掃除では手袋をして手を洗うことです。
妊娠中はリステリアの感染予防として、加熱していないナチュラルチーズや生ハムなども控えるよう伝えます。