A さん(30 歳、初産婦)。
既往歴や生活歴に特記すべき事なく、妊娠経過中、母子ともに異常の指摘はなかった。
妊娠39週1日、頭位経腟分娩で男児を出生した。
児の Apgar〈アプガー〉スコアは1分後8点、5分後9点、初期蘇生は行わずルーチンケアのみ行って終了したが蘇生の際の診察で左の口唇裂を認めた。
出生体重 2,950 g。
生後 10 分の児のバイタルサインは、体温 37.2 ℃、呼吸数 50/分、心拍数 160/分、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉92 %(room air)であった。
今回の外来受診の最後に A さんから「子どもの手術の都合もあって、まだ予防接種を何も受けることができていません」と相談があったため、1週後に初回予防接種の実施を検討した。
周囲では感染症流行の情報はない。
初回予防接種として適切なのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答2・4
解説
正解は2と4です。
児は生後4か月0日に受診しており、その1週後の初回予防接種なので、接種時は生後4か月です。
この月齢で定期接種として受けられるのは不活化ワクチンの肺炎球菌ワクチンと四種混合〈DPT-IPV〉ワクチンです。
【選択肢別解説】
1:× 水痘ワクチンの定期接種は1歳から始めます。
2:○ 肺炎球菌ワクチンは生後2か月から接種でき、生後4か月の初回接種として適切です。
3:× おたふくかぜワクチンは任意接種で、1歳以降に接種します。
4:○ 四種混合〈DPT-IPV〉ワクチンは乳児期早期から接種でき、生後4か月の初回接種として適切です。
5:× 麻しん風しん混合〈MR〉ワクチンの第1期は1歳以上2歳未満に接種します。
【ポイント】
生ワクチンの水痘・MR・おたふくかぜは1歳以降に接種します。
接種が遅れている児では、受けられるワクチンを同時接種も活用して早く始めます。
なお、令和6年(2024年)4月からは、四種混合とヒブを合わせた五種混合ワクチンが定期接種に使われています。