介護老人保健施設で、ノロウイルスによる感染性胃腸炎症状が複数の入所者と職員に発生している。
施設が行うべき感染拡大防止のための対応で適切なのはどれか。
2 つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答1・5
解説
正解は1と5です。
ノロウイルスは感染力が強く、少量のウイルスでも感染し、乾燥した嘔吐物からも空気中に舞い上がって感染します。
アルコールが効きにくいため、消毒には次亜塩素酸ナトリウムか加熱を用います。
【選択肢別解説】
1:○ 発症者と未発症者の居室を分けると、接触の機会が減り感染拡大を防げます。
施設内での集団感染への基本的な対応です。
2:× 嘔吐物は乾燥させず、速やかに処理します。
乾燥するとウイルスが空気中に舞い上がり、吸い込んで感染が広がるためです。
3:× 熱水洗濯の条件は60℃で1分間ではなく、85℃以上で1分間以上です。
60℃ではノロウイルスを十分に失活できません。
4:× 症状が消えた後も、ウイルスは1週間から1か月ほど便中に排出されることがあります。
食品調理従事者は、検便でウイルスがいないことを確認するまで直接食品を扱う業務を控えます。
5:○ 非金属製の食器は、次亜塩素酸ナトリウム溶液に浸して消毒します。
次亜塩素酸ナトリウムは金属を腐食させるため、金属製の物には加熱消毒などを用います。
【ポイント】
次亜塩素酸ナトリウムの濃度は、食器やリネンの消毒に0.02%、嘔吐物や便の処理に0.1%が目安です。
ノロウイルス対策の要点は「乾燥させない」「85℃1分以上の加熱」「アルコールは効きにくい」です。