Aさん(19歳、男性)。
大学生。
1人暮らし。
発熱および全身に発疹が出現したため、5月20日に大学の近くの診療所を受診した。
麻疹の疑いがあるため血液検査を実施し、血清IgM抗体陽性のため、5月22日に診療所の医師から保健所に届出があった。
Aさんは5月上旬に海外旅行に出かけ、不特定多数の人と接触があった。
A さんへの行動調査の結果を表に示す。
帰国後、大学以外の場で接触した者は (a)〜(d)であった。
(a)〜(d)のうち、麻疹発症のリスクがある接触者はどれか。
正答4
解説
正解は4。
「(c)(d)」が正しい。
麻疹の感染性期間は、発症(発熱などのカタル症状の出現)の1日前から解熱後3日を経過するまでとされ、発疹出現の約4日前から感染力をもつ。
表では5月16日(木)の帰宅後に発熱し、5月19日(日)の解熱後に発疹が出現しているので、感染性期間は5月15日(水)から始まる。
(a)5月3日〜公共交通機関利用=感染性期間前で対象外、(b)5月12日コンビニアルバイト=感染性期間前で対象外、(c)5月15日カラオケ(高校友人)=感染性期間内(発疹4日前から)で対象、(d)5月20日医療機関受診=感染性期間中で対象。
よって(c)(d)が麻疹発症リスクのある接触者。
空気感染する麻疹では同じ空間にいた全員が対象になりうるが、感染性期間の正確な算出と接触の濃度(同室時間・距離)で対象を選定する。