正答4
解説
正解は4です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○が答え(誤った記述)です。
相続の単純承認とみなされる場合(法定単純承認)と、限定承認・熟慮期間を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 正しい記述です。
相続財産を処分すると単純承認とみなされますが、保存行為は除かれます(民法921条1号ただし書)。
不法占拠者への明渡し請求は財産の現状を維持する保存行為なので、単純承認とはみなされません。
2:× 正しい記述です。
相続財産である賃料債権を取り立てて受け取ることは、相続財産の処分に当たります(最判昭37.6.21)。
したがって、Cは単純承認をしたものとみなされます。
3:× 正しい記述です。
限定承認は、共同相続人の全員が共同してしなければなりません(民法923条)。
Cが単純承認をした以上、全員での限定承認はできず、Bだけで限定承認をすることもできません。
4:○ 誤った記述です。
熟慮期間の3か月は、相続の開始時からではなく「自己のために相続の開始があったことを知った時」から起算します(民法915条1項)。
Bが相続の開始を知らない間は期間が進まないので、単純承認とはみなされません(民法921条2号)。
【ポイント】
熟慮期間の起算点は「知った時」、限定承認は「全員で」が定番の出題です。
相続放棄は各相続人が単独でできる点と対比して覚えます。