正答3
解説
正解は3です。
施灸で皮膚に熱刺激が加わると、肥満細胞が脱顆粒して化学伝達物質を放出します。
この問題は、肥満細胞から放出され、血管透過性を高める物質を問うています。
【選択肢別解説】
1:× IgEは肥満細胞から放出される物質ではありません。
B細胞から分化した形質細胞が作る抗体で、肥満細胞の表面に結合して脱顆粒の引き金になります。
2:× 補体は肥満細胞から放出される物質ではありません。
主に肝臓で作られる血漿中のたんぱく質で、活性化すると肥満細胞の脱顆粒を促します。
3:○ ヒスタミンは、肥満細胞の顆粒に蓄えられ、刺激で放出される血管透過性亢進物質です。
血管内皮細胞の間を広げて血漿成分を漏れ出させ、施灸局所の発赤や腫脹を起こします。
4:× ブラジキニンは肥満細胞から放出される物質ではありません。
血漿中のキニノーゲンからカリクレインという酵素の働きで作られます。
【ポイント】
肥満細胞が放出する代表的な物質は、ヒスタミン、ロイコトリエン、プロスタグランジンなどです。
ヒスタミンは急性炎症の初期に血管拡張と血管透過性亢進を起こす物質として押さえておきます。